混ざる血が強すぎるのもどうかと

　にっぽんいち跳び蹴りの似合うツンデレの称号を奉ろう...その派手なナリとナイチチで定食屋の看板娘を務めるとかいうわけの分からないヒロイン......ああいや、なんか変態的な演出...じゃなくて、ああもうそう「初めて」を「奪われた」とか「捧げた」とか不穏当な発言が......ええっと、とにかく局所的にずれた好評を博しているとかなんとか。

　多分コレやったら二度と２を起動することはあるまい、と思いつつさっさと始めてみました。

　うーむ、戦闘システムは１を簡素にしてテイルズ系のアクションバトルを足してみました、的な感じかも。
　１の欠点の一つは使用する魔法が極端に偏ってしまう点で、どうせ使われないなら最初から用意しない方がいい、的な感じなんでしょか。でも「どれが」偏るかってのは人によるので、選択肢を全く与えない、ってのは意味が違うと思うんだけれどなあ。貯めて攻撃するか、パラメータ補正かけて時間が経つほどに強力になっていくのを選ぶか、ってのはプレイヤー次第でいいんじゃないのか、ね。
　で、通常戦闘時の魔法に選択の余地がほとんど無いため、一回の戦闘のテンポは悪くないけれどかなり単調。そう、パターンが決まってしまえばそれを繰り返すだけだった１よりも。
　ていうかね。１のワンパターンってのはプレイヤーが敵の組み合わせに対応してパターンを構築した結果陥るものだったのに、今回のは最初っからそーゆーパターンしかさせてもらえてない、って感じで正直なところ自由度という面ではかなり退行しているんじゃないかしら。つまるところ、雑魚戦がかなりツマラン。詩魔法をチャージするより早く戦闘終わるんだもの。
　逆に、長期戦になればなるほどレーヴァテイルの存在が重要になってくんだから、贅沢な要求かもしらんけど小ボス、中ボスを多くした方がよかったんじゃないかなあ。
　現状だと、演出を見せたいがための魔法、みたいになってる。本末転倒。

　なんかサ、アルトネリコの１が面白かったのって、予想だにしなかったバカバカしい演出があったから、ってのは確かにあるにせよ、戦闘システムの戦術ゲーム的素養が絶妙だったというのが大きいワケなのですよ。個人的には。バランスは疑問もあったけど。あと音楽が良かったからか。
　だからそういうところで首を傾げた２は先に進める気にならなかったのだし、今回の３にはその分余計に期待してたわけですよ。
　が、今のところ話の展開とか１を想起させるアホなヒロイン演出は感触悪くないんだけど、戦闘があんま楽しくないのがちょっとなあ...。
　音楽の面でも、あくまでもプレイして3時間ほどの現時点での感想では、どちらかといえばネタに走っていて１の時のような肌が粟立つよーな荘厳な盛り上がりには欠けているし...。

　やっぱ戦術構築の妙を重視するんであればテイルズ風のアクションバトルは馴染まないんじゃないかなあ。完全リアルタイムでなくてもグランディアみたいなものは作れるんだから。

　そういう風なので、今のところは必ずしも評価は高からず。続けてやっていけばどーなるか分かりませんが。