あんまゲームとは関係無い話になった

　これって初出がもう１０年以上前のタイトルなんですよねぇ...。
　その頃の、Leafのビジュアルノベル系列に、Kanon含めて（何せ、加奈とKanonて発売が同年同月だったりする）興隆の兆しがあった泣きゲーの流れが合流したような位置づけで、内容はといえば原題が「加奈～いもうと～」だったそのまんま。

　ただ、「泣きゲーの大家」を標榜するだけあって内容は最初から最後まで真面目極まりない、限られた命にどう向き合うか、というところをちょっと考えてしまうようなもので、そういうのは最近でも割と珍しいような気がします。
　その意味では１０年経った今日にも通用するんでないでしょか。

　ダウンロード版のもとになった「加奈...おかえりっ！！」は、多分...発売が没になったX-BOX版の素材をもとに、原版の弱点だった不安定極まりないグラフィックを全部差し換えて、ボイスを付加したもの、だと思われます。なので、弱点はほぼ解消された完全版と言ってよろしいかと。
　ただ、話の内容が内容なので、「おかえりっ！！」は無いんじゃないかなぁ...。

　最初だけちらっとやってみましたが、テキストは全く弄ってないように見受けられます。音楽も（OPテーマの微妙なボーカル含めて）そのまんまだし。ヘタに改変するよりはいいでしょうけど。あんまあの頃の泣きゲーって音楽に関してはリミックスしたりするよりそのままの方が良い気がする。

　なので、その名を知らない人にもお勧め出来る一本、ではあるんですが気になったのはそっちの方じゃなくて、複製対策と思われる認証やらがどうにも、ちょっと、ねー...。


　これ、購入手続きを完了し（今回はdmmから購入）、インストーラーをダウンロードしてインストールしただけではゲーム出来ないんですよ。
　なんか認証プログラムが別にあり、そのIDを登録した後でゲームを起動すると、今度はメールで届いている購入証明的なIDをまた別に入力して、やっとゲームが始められるとゆー。
　認証プログラムのIDは、一度登録してしまえば同じプログラムを使用するゲームではその登録したIDを入力するだけでOK、とはいっても面倒なことに変わりはなく、そりゃ違法な複製を警戒するのは分かるけど正規購入ユーザーにまで面倒な手続き踏ませるってのは正直どうなんよ？っていう。

　別にマジコンを取り上げるまでもなく、お金を払わないで本来有償のソフトウェアをタダで使うってのが問題なのは認めるとしても、はてさて、ちゃんとお金を払った人に余計な手間をかけさせていいもんか、という疑問は感じます。
　無論、正規ユーザーが糾弾すべきはメーカーじゃなくて恥知らずのドロボーさんなわけですし、余計な手間つっても一番最初だけで、インストールしてしまえば意識する必要もありませんから「もう絶対買うたらん」と言うほどではありません。

　なんだけど、ちょっと気分としては納得いかないかなー、という感じ。
　こお、ね。ちゃんとお金も払って、正式な手続きを踏んでいるのに、そーゆーことをしてくれ、って言われるのは「信用されてねぇなあ」と思ってしまうのですよ。法的でも倫理的でもなく、気分的な問題。
　増して、プロテクトとDVDドライブの相性が悪くてゲームが起動出来ません、などとゆー実害もあった日にゃあ。幸い二台内蔵してるんで、すかさず別のドライブにディスクつっこみますがね、そういう場合は。

　メーカーの対応については一定の理解を示しながらも、他に手は無いのかと思いつつ、まあ一番悪いのは金も払わず文句ばかり一人前の連中なんだよなぁ、全く。鬱憤はそっちに振り向けよう。せめて。