久しぶりのマンガ録

・絶対可憐チルドレン　17巻
　中学生編になってから２冊目になるわけですが...正直言って中学生編になってから主人公の３人の影がなんか薄いかもなぁ、と思う次第。
　前も書きましたが、椎名高志というヒトは子供をマンガで書かせたら日本屈指だと思うのですが、大人と子供の中間くらいについてはどうだろう...？
　なんだかんだ言って大人の多いマンガだし、その中で並の大人が絶対かなわないパワーを持っている子供が子供らしくも育まれていく、っつー構図がある意味心地よいマンガだったので、全体の組み立てから変わってきているのがまだ消化されてないのかもなぁ...と思ったのはこの巻の前半まで。
　やー、後半の薫がやきもきするのがかわゆうてかわゆうて（苦笑
　きっちり小学生時代の繋がりで人格形成されているのが分かるし、変わってないところは変わってないが、変化しているところはそれと描写してて、尚かつそれがひじょ～に面白い。大人連中は相変わらずだし。
　そーいうわけなんで、読み方見所は違ってきていますが、今後が楽しみなマンガの一つ。

・ハヤテのごとく！　20巻
　延々と撒き続けてきた伏線をそろそろ回収に入っているのカモ...？な感じのする昨今、しかし展開の遅いのは相変わらずで、単行本で２０冊ということはもぉ５年も続けているのに作品世界内では半年も経ってないとか、キャ○テン翼を完全に越えていますな（違
　とりあえず今巻はともかくとして、次巻に刮目せよ！特にヒナギクファンは（ぉ

・鉄腕バーディー EVOLUTION　２巻
　あ～るみたいなマンガ描きながら、ゆうきまさみは犯罪描写には結構遠慮が無いのです。割とゆるめの線の絵なので陰惨ではありませんが。
　さて、バーディーもヤンサン廃刊の波から逃れて新装開店となってから２冊目。何か変わったか、っつーと、パッと見は違い無いんだけれども、どーにも前だと旧作（未完のサンデー版）の頃の雰囲気を引っ張っていたのが、今は活劇方向になっているんじゃないかなぁ、という感じ。
　旧作はどうだったのかというと、これがあ～る以前の、バックの暗い昔の怪奇ドラマっぽい作風がどこか残っていたように思うのでして（例えればウルトラQとか怪奇大作戦とか...いや、わたしゃそっち見て育った世代じゃないですがね）。それはそれでいいのだけれども、いろいろなものが繋がってバーディー復活で盛り上がったのがEVOLUTIONの１巻、それを受けて移転前で広げられた謎やら展開やらをまとめつつ、また新しい敵対（とは限らないが...）組織を作って活劇の幅を広げてきたのが２巻とゆーところでしょうか。
　何せ、パトレイバーの頃から主人公サイドの与り知らないところでうごめく陰謀劇を丁寧に描くヒトでしたから、そこらの静と動の対比がうめーことうめーこと、って書いて思い出したけど、よーするにパトレイバー的な面が今回は結構濃いわけだ。そら面白くもなりますわなぁ。
　上述の「ハヤテ」と違って、謎の部分は読者には見えているようになっている構図のマンガなんで、伏線を収拾してどーのこーの、ってのは無いけども。

・とめはねっ！　５巻
　なんか今回前半はうんちくマンガみたいでしたな。面白いからいいけど、というかうんちくマンガは扱い方次第でまた違った面白さを出せるハズなんだけどそれは別のお話。
　スポーツマンガと違うんで、ライバル、って表現が似合うかどうかは別として、終盤で出てきた豊後高校の一条が何だかよさそげな味出ていて、この先が楽しみかも。河合克敏の面目躍如だなあ、こういう引きは。