この青空に約束を──
〜墜落日記〜



　華も嵐も踏み越えて、や───────っと終わったマブラヴオルタ。
　 いつ凹んでやり飛ばそうと何度思ったことか…しかし、それもこれも後に控えるコレがあればこそ耐えられたに違いないっ…と力説できるだけの出来であることをいのろ う。

　ショコラ、パルフェ制作スタッフによる田舎型ｶﾞｸｴﾝ生活ほのぼの？ライフの一幕、見せてもらおーか。



　いつもながらのお約束。

　本欄は管理人がゲームしながら妄想の限りをそれにおっつかない拙い文章でサーバーのHDDを無駄に埋めるコーナーです。
　その性質上、ネタバレ無しで進行するのはこの世から黒く光るヤツを絶滅させるくらい無理なので、未プレイの人は即刻戻るべし。

・謎のお嬢様の正体(2006/6/23)

　でわ２周目突入。今回は宮穂ルート狙いで。

・プロローグ〜嵐の前の激励
　省略。
　ま〜「どんくさい」という単語が標準語だというのは理解した（いや、多分関西方面の言い回しだろ…）。



・六人の妻たち−強制イベント
　宮穂が一番ノリノリな気がする…。



・うちの娘の場合−静、宮穂イベント
　 しかし…とことんお節介というか面倒見が良いというか、静の様子が不安になって１年の教室にまで様子を見に来る航。そーいう不審人物になりきってしまっている航を教室前から引っ張ってった宮穂は

　宮「つまり、先輩にとって、『静ちゃんの様子を見に来る』ことの方が、『可愛い女の子を探しに来る』ことよりも恥ずかしいんですね？」

　他、諸々の航をやり込めるよーでちょっとだけ信頼と尊敬を込めた言葉でその心配を和らげるけど…？
　当の航とゆーたら、折角静に話しかける同級生がいたってのに…

　航「てめぇいい度胸だなぁ！ウチの静に馴れ馴れしく声を掛けるたぁ！」

　…おまいさん、どっかの喫茶店の新米おにいちゃんですか。



・六条家の一族−宮穂イベント
　From「犬神家の一族」、だわな。

　宮穂の出自がさえちゃんのスパイ活動で明かされて？いくが…祖父が英国人で母も名前（恵恋と書いて「エレン」と読む）からして外国の人だとしたら、この場合４分の１日本人のクォーターというんか？　なんかややこしいな（汗
　ちなみに、

　最近のこいつは、どうも、朱に交わって黒くなりかけている。

　えーと、黒くなるには朱色も複数混ぜ重ねる必要があるとゆー…。
　あと誇り高い犬が自らの優位をアピールするために遠くまで吠え声を響かせるのは要約すると負け犬の遠吠え…。



・校庭十周とちょい−強制イベント
・あの日の真実…のヒント−強制イベント
　しょ〜りゃく。



・一人前と０人前−静、宮穂イベント
　麻婆豆腐の豆腐の水切って、棒々鶏作る決定して、味噌汁のダシに使う煮干し探して、魚を冷蔵庫のチルド室から発見して…。
　海己を風呂に閉じこめてまで特訓したのに、したってのに…お嬢様、あんたって人は……。
　あと国語教師の人はら抜き言葉禁止。



・つぐみ寮寮生会緊急総会−強制イベント
・誤解スパイラル−強制イベント
　しょーりゃく。



・嬉しい理不尽−宮穂イベント
　名目上とはいえ理事長でもある宮穂に側溝さらいなぞさせられない、っちゅー大人の思惑を余所に、しょーねんしょうじょは健やかに育つ…って話でいいんだよな？

　航「触んな汚い」
　宮「ひどいっ！？」

　…いいんだよね？



・Pure ｌｅｔｔｅｒ−強制イベント
　百合ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━ｯ!!

　…まあそれはともかく、宮に関しては手紙の中に何て書いてあったんだろう……。めっちゃ気になる。



・楽しいよ−静通常イベント
　どーも静と宮穂がセットになっていることが多い気がするので、宮穂イベントの選択が無い場合は静イベント選択してみるが…何げに海己−凛奈、静−宮穂、沙衣里−奈緒子でペアになっている…のかあ？



・あの日と同じ雨−強制イベント
・激闘の予感−強制イベント
　しょ（ｒｙ
　序盤の強制イベントは凛奈が軸だからなぁ…どーあってもスルーすることが多くなる。

　宮「それが先輩の決めたことなら…たとえどれだけ無謀でも、どれだけ自分勝手でも、どれだけ皆に迷惑をかけても、最後まで諦めないのが先輩じゃないですか！」

　…ここっていい場面のはずなんだよなぁ。地？を出すとどんなに良い雰囲気でも斜め上に方向変えてしまえる、妙なスキル持ってるお嬢様だｗ



・理事長・大家・一年生−宮穂イベント
　慣れないと釘を真っ直ぐに打つってのは案外難しいんですが…そんなんを歩く不器用、口以外は「どんくさい」という形容詞がこれほど似合う人はいないんじゃないかとゆー宮がやってりゃ、結果は見えているわけでして…。
　まあ既に使っていない男子寮側の雨漏りを修理したところで、人が住んでるわけじゃなし、という航の言葉を遮る宮穂の口調には、この建物への愛情と哀惜が籠もっておるのでした。
　そんなこんなで作業も終わり、どちらが先に屋根から降りるかに関して微妙なすとろべりーとーくをかましている間にハシゴを降ろす会長、悪。
　…いや、同じ場面に遭遇したら多分自分でも同じことやるだろーけどさ。動機は全然別だろが（鬱

　オマケ。

　航「大家と言えばぁっ！？」
　宮「店子も同然っ！？」

　あー、そういう言い間違いあるあるｗ



・かたちのある悪意−強制イベント
・ただ勝利のために−強制イベント
　前中後略。有り体に言って宮穂の見せ場が…かいちょの見事な豹変っぷりにツッコミいれたり雅文渾身のネタ振りを素で返して痛恨の一撃を与えたり生来のどんくささが災いしてビールの集中砲火食らったり…結構美味しい場面持ってってるね？



・あの素晴らしいおせち料理をもう一度−条件付き強制イベント（宮穂）
　なるほど…ここでベランダに出てくるキャラが変わるのね。

　酒に酔った？宮がベランダで悶絶する航の隣に。
　あっさり凛奈の１位を確定させた結末の裏には、校長と教頭を片づけた奈緒子の指示とそれを実行した宮穂の存在があったりしたのだが、その内容に関しては結局明かされず＿|￣|○
　ただし、何やら物騒というか宮穂がやるには少々危なっかしいやり口？だったようで、いっちょまえにｗそんな危険なことはするんじゃありません、という航に宮穂は不満そう。

　航「だから、やっぱ、色々と思い入れ大きいし」
　航「けど宮は、まだ…っ！？」
　宮「まだ…なんですか？」

　う〜む、それを言っちゃあおしめぇよ。人が思い入れを込めるのには時間は関係無いのだ。
　そんで何よりも、そうやって区別されることが面白うはずもない。
　過ごした時間に関係無く、宮穂がこのつぐみ寮の場所と時間に込める思い入れの、その原初は…海己の作ったおせち料理……？

　ところでこの流れで拗ねる宮穂はかわいいなぁ〜（ ´∀｀）……またこのパターンか、ということよりも最近エロゲに対する反応がじじむさくなってる自分を発見して少しｳﾄｩ orz



　てなわけで宮穂ルートを固めたところで、続く。


○こころに響く愛の鐘（寒(2006/6/25)

・停学満了−強制イベント
　不器用お嬢様の作った殻入り目玉焼きは（本人は）黒（いと思っている）海己によって目出度く航に饗されましたとさ〜。

　以下、航のテスト対策。

　宮「そうだ、わたし国語なら得意なんですよ。先輩程度にでしたら…ひぃっ！？」

　『ごとき』より『程度』の方が酷い気がするけどなぁ…。

　ところでその夜のベランダでの押しくらまんじゅうイベント。海己エンド見た後だと、海己が思い出し泣きしてる場面がえらく切ねーっ！



・ずっと前から好きだった…？−宮穂イベント
　なんで疑問系やねん。

　ここの話はなんで宮穂が航のことを「先輩」と、名前も名字も付けないで頑なに呼んでいるか、とゆー件について。
　…まあよ〜するにインプリンティングみたいなもん？
　正月、一人で寮の留守番してた航に遭遇したのが運の尽き（これが発売前に公開されたWebドラマの話だったのね、と）。
　その時の話を海己たちがしていると、情緒もへったくれも無い盛り上がりで行き掛かり上宮穂は実は航に秘めた想いを抱いているという設定が…。
　それにのっとってアホな盛り上がり方をする航と宮穂を見て、ありえないという結論に至る海己たちであったが、そこはほりゃ、何を考えているか分からない宮穂のことであるから、ねぇ。



・こいつぁ赤点（ヤバ）い！−凛奈イベント
・KOOLになれ藤村静−静イベント
・伝わらない復讐−海己イベント
　他のイベント見て楽しみ減らすこともあんめぇ…てなわけで、既読のイベントを選択しとく。



・夏休みの始まり−強制イベント
　宮「ほぅら一瞬で脱げたでしょ〜？でも見栄っ張りだから、最後にいやいや参加しないと気が済まないんですよ〜」
　奈「待ちなさい宮！いや、待てこの腐れ下級生！あんたの口を誰にも気づかれないように塞いでやる！」
　宮「誰のせいで腐ったと思ってるんですか〜」

　…つくづく、いいコンビだと思ふ。



・子供な二人の大人げない戦い−条件付き強制イベント（海、凛、宮、静寄り）
　どんくさコンビもこれはこれで…って、えらいマニアックな……。



・バイト代の使途−奈緒子イベント
　ここで前回と同じく海己イベント選択しとくと大変っぽいし…。
　とりあえずイロイロと突っこみたい点はグッと堪えて〜。



・夏祭り−強制イベント
　今までン流れだと少なかった出番の分余計に喋ってる感じがすんな…このアッパー系ツインテールは…。
　そしてそこに首を突っこんでくる昔話にまで著作権を主張するサザンフィッシュオーナーの手先。
　さらにその上前をはねて登録商標を主張するオーナー自身。

　…凛奈と隆史のちょいと仲睦まじい様子に微妙な航が……勝手だねぇ〜♪



・逢わせ石−凛奈イベント
　あ゛あ゛あ゛────っ！！いろいろ気になるーっ！！！くききーっ！！



・サボリ−静イベント
　これも重要イベントだったりするのだが…宮の出番ﾏﾀﾞｰ?（･∀･っ/凵⌒☆ﾁﾝﾁﾝ



・肝心なこと−条件付き強制イベント（凛）
　いきなり回想シーン？
　誰だこりゃ？…と思ってイベント終了後のイベントシート見たら凛奈みたい。「逢わせ石」からの続きか。

　それにしても、このイベントシートって便利なんだけど、強制イベント発生時に「誰の」イベントなのか丸分かりになってしまうってのは欠点な気がする。



・お誕生会…？−宮穂イベント
　離れ島の洋館てーのは実際にあるんだろか？など余計なことはさておき。
　半ば拉致られるように六条のお屋敷に連れ込まれた航を迎えた宮穂は正真正銘のお嬢様に見える…が、長年……もとい約半年で調教され……もとい、培われた上下関係はそんなことでは揺るがないのである。

　その六条のお屋敷では宮穂の誕生日に合わせて帰国していた父親が、宮穂の誕生パーティを開いていた。
　多忙であるのに、娘の誕生日には必ず家にいる父親を、航は「いい親父さん」と言い、宮穂は「自慢の父」と言う。

　その身が「幸せ」であることを喜ぶのに、なんのためらいも無いはずなのに、宮穂の顔は曇っている。
　家のパーティに参加して楽しいはずなのに、航を、宮穂は呼び出した。
　家族と、寮の仲間と、どっちも宮穂を祝いたくて、宮穂が祝われたい日に、やっぱり自分たちが宮穂を祝いたい航の素直な気持ちが、宮穂を連れ出した…。

　ん〜…普通にええ話や。
　別段ドラマチックというわけでもないし、大きなターニングポイントというわけでもない（今の所は？）けれど、落ち着いた感じが穏やかな日常感を醸し出してる良い具合。
　海己関係のイベントと違って宮穂関係のイベントは、その派手な境遇の割にこーゆー地味なのが多い気がする。どっちかといえばこっちの方が好みかもなぁ…２番目に宮穂ルートを選択したのってそれが理由だし。

　そもそもパルフェと比べると今回は、イベント毎の「日常感」はやや足りない気がする。まあそれはある意味仕方の無いことで、あっちはファミーユという舞台がほぼ固定されているから、という理由があるのに対し、狭いとはいえ一つの島のあっちゃこっちゃで賑やかにやっていて、舞台が拡散しているこちらは「変わらなさ」の演出には少々弱点を抱えているんじゃないか、と。
　ただ、どーいうわけだか宮穂のイベントはその中でも日常の中の一コマを切り落としたような手応えがあり、キャラの性格立ても作用しているのだろーけど、そういうのを期待する分には趣味に合致しているんだよなぁ。

　宮「ねぇねぇ先輩〜、こういうの、映画でありましたよね〜。他の男との結婚式の途中で、恋人に連れ去られて、ウェディングドレスのまま教会から逃げ出して…」
　航「あったあった…で、逃げ切った先の海岸には、なんと自由の女神が倒れてて…」
　宮「それ似てるの公開時期だけです〜！」

　またなんともマニアックな会話だけんど（ちなみに『卒業』と『猿の惑星』だろな）、なんかこ〜ゆ〜波長が和み系である所以でもあるんでなかろか。



・自由研究その１−宮穂イベント
　んでこっちはメインテーマに即しているよーな予感のイベント？
　「文化祭の研究発表で自分のじ〜さんネタにして楽しよう」というと聞こえが悪いが、祖父の足跡を辿ると書けば問題無し（ぇ



・自由研究その２−宮穂イベント
　宮穂を目の前にしてちょっと赤面してるじーちゃんｶﾜｲｽｗ

　さて、前日の情報をもとに当時の宮穂の祖父を知っている人を訪ねていく二人。
　航のじーちゃん以外で航が話を聞きに行くわけにいかないあと二人というと、やっぱ校長と教頭…だろね。

　宮穂の祖父がこの島に愛着、あるいは郷愁を抱いていたと思われる理由…そらもうサナトリウム文学を絵に描いたような展開。島の別荘（今の六条屋敷）に療養に来ていた六条家のお嬢様との馴れ初めをじーちゃんから聞き出して寮へ帰宅する。

　その車中…航の肩にもたれて眠ってしまった宮穂。
　車は巡る。島内一周の旅を。
　…バトラー滝村。あんた執事の鑑だよッ！！



・自由研究その３−宮穂イベント
　夏祭り頃に宮穂イベントが全く無かった分、今になって目白押しだなぁ。

　今日は屋敷で紀一郎祖父の個人的な記録探し。
　そのさなか、無邪気とゆーか明け透けとゆーか、宮穂の無防備にはしゃぐ姿が航をどーにも戸惑わせる。

　そのうち日記を発見をし、英国の血が混ざっている割に時間に英語力と味覚音痴を奪われた（英国人＝味音痴なネタはよく見かけるが実際どうなんだろ？）宮穂と英語赤点な航が苦心惨憺の末日記を「解読」するうちに、宮穂は日記に出てくる祖母−祖父と結婚することになる六条家のお嬢様−に対する祖父のあまりもの鈍さに、祖母の方に異常に感情移入するように…。
　そして航も、日記に出てくる祖父の、あまりの朴念仁っぷりに宮穂に同調して男っぽいとこを見せるが…？

　……うん。分かってる。罠だ、これは。
　きっち間違いなく、あの台詞を言わせたいに違いない。これは罠よッ！！と叫んだ某元外務大臣じゃあるまいし…ねぇ、ハハハ………。

　航「俺だったら…そうだな。その気になったら、すぐに求めるぞ」

　お　前　が　言　う　な　お　前　が。

　orz

　（まあ正確には「その気」になるまでに時間かかる、なんだが）

　居たたまれなくなって一人屋敷に残り、寮に帰る航を見送った宮穂が自室で独白する。

　宮「早く…その気になってくださいよぉ…っ」

　…いかん、この展開は割と危険領域（汗
　とりあえず一旦撤収して次回に続く。


○大家と店子は一心同体(2006/7/6)

　びみょ〜に、びみょ〜お、にお好みな展開を見せ始めた宮穂シナリオ。
　もしかして予想に反して良シナリオ？と思いつつ、今回で終わらせるぞ、と。



・泪島物語X-rated
　またなんつータイトルだろね…。
　そしてそのタイトル通り、内容はラブラブ→エロエロのビッグコンボｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━ｯ!!
　…そらもぉ、パルフェの明日香告白イベントを思い出させるよーなハメから海己X航の相合い傘発見してぶんむくれの宮がどんどんかわゆくなって（まあこの相合い傘も海己ルート先にやってるとこらまた切ねーもんがあったりするのだが）、傷口舐めてﾊｧﾊｧ（；´Д｀）して以下自粛。

　……書いた後見返すとまるっきりｱﾎですな、わたしゃ（汗



・忍ぶ恋ですもの…？
　すっっっかり骨抜きといふか死語で言うところのメロメロな宮穂である。

　宮「え、えへ、えへ、えへへへぇ…す、すけべさんですねぇ、先輩」

　ゆらゆら揺れながらのエフェクトは正直GJ。しかし台詞を字だけで表示すると限りなくアホっぽいが（汗
　こんな状態で隠し通せるとは思えんのだが、そこはほら航の意味不明な行動力と決意の固さで夏休みが終わるまでにはオープンにしようという言葉に宮もすっかり隠し妻の自覚……？

　海己が航に分けたシューマイがいつの間にか宮の皿にあった鰤と入れ替わってたり、醤油で汚れた航の顔を海己が拭こうとしたら宮の手の中でソースに瓶が粉砕されたり…。

　凛「………」
　奈「………」
　沙『………」
　静「…（もぐもぐ）」

　３０分持たねーなこりゃ（汗

　海「？　ね、ねえ、みんな、どうしたの？妙に緊迫しちゃって…」

　約１名、相変わらずまったく空気を読んでおりませんが。それにしてもどーすんのよ、これ。

　航「俺たちの関係がバレたこと、宮には内緒にしといてくれないかな？…バレたと知ったときの、あいつの開き直りが怖い」

　配慮はもっともだが、何かが間違っているぅ。



・ライフワーク
　真っ昼間から表を歩きながらピロートークかましてんじゃねぃっ！！

　それ以降はエロエロですた。



・ほんのちょっとした違和感
　航の実家の納屋で古書探しをしている最中に洩らした宮の言葉、

　宮「わたし、いつか戻ってきたいです。この島に」

　その、「いつか」に感じる違和感。



・なくなるの早すぎ
　…いやほんっと、おにゃのこ起点のゴム製品ネタ好きだねぇ、丸戸氏……。

　あまりのペースの早さに山ほど？用意してあったゴム製品が底をつきかけ、思いあまった宮が飛び込んだのは島の薬局…一応羞恥心は残っていたと見え、買えなかったが。
　でも、島では有名人のハズの宮がそんなことしたらえらいことに。とーぜん別の意味で有名人の航が、前回から一週間と置かずに買いに行けるはずもなく、困った二人の目の前に昂然と輝く５００円で三つ入りの自販機がー。

　宮「わたしに任せてくださいっ！お小遣い全部はたいて、自動販売機を空にする勢いで買い占めてみせますっ！」

　いや、意気込みはエライと思うけどね……でもね、でもね、

　宮「すいません！この１万円札、全部５００円玉に両替していただけませんか？」

　貴様はアホか────────っ！！！

　（いや、ココは本気で腹抱えて笑ったヨ）



・一年間の夏休み
　どんなに長く感じても、どんなに大事に思えても、「夏休み」はいつか終わる。
　「今」は永遠に「今」であることはかなわず、夏休みも終わってしまえば思い出になる。

　宮穂にとって、六条家の人々にとって、必要な航は「今」の航。

　それに気が付いた時、宮穂の笑顔はどこか虚ろに見えた。

　…えー、ギャグとシリアスのギャップが激しいなぁ……お話の方じゃなくて、こっちの方がね。



・何気ない賭け
　高見塚祭に向けた準備が滞りなく進む中、宮穂がしんみりした雰囲気の中で航に礼を述べる。
　夏休みから、祖父の歩いた道を辿り、自身の思い出を重ねてきたこと、それに共に携わってこられたことへの真摯な感謝。

　でも航はそれを遮る。
　夏休みが終われば宮穂の祭も終わるという、その哀しさに対する反発が、ある。

　航「そこまで言うなら…賭けをしないか？」

　独りよがりなのかもしれない。
　軽い気持ちで始まっただけなのかもしれない。

　けれど多分、航は最後までやり遂げる。
　自分しかいない賭けの世界で、自分が納得するための戦いを。

　…えー、なんかこ〜ゆ〜書き方したくなる展開だよな。



・決着つかず
　そして迎えた高見塚祭当日。
　この島での自分の成果を誇ることの出来る宮穂とは対照的に、航は結局賭けには…勝てていない。
　「自分は」やり遂げたという充実感に満ちた宮穂が、後夜祭を見下ろす郷土研究部の会場で告げる、一方的な終わりの言葉を航は許さない。
　絶対に忘れない、という言葉の裏にある宮穂の覚悟を暴くと、初めて宮穂は航に別れの悲しみを見せた。



・実家に帰らせていただきます
　高見塚祭の終わった後も、航の史料集めは続く。宮穂の消息は漏れ聞こえてくるけれど、つぐみ寮の皆が屋敷を訪問してみても、宮穂は顔を見せない。
　それでも周囲には意固地になって屋敷に顔を出さないように見える航に、

　沙「…埋めちゃおっか？」
　奈「偶然ね。あたしも今、全く同じ事を考えてたのよ」

　ど、どっかで見たような恫喝してみせても、自分が立てた誓いが果たされるまではと、孤独な戦いを続ける航。いや、静が力になっていた。

　静「うん…しずもがんばるよ。だから、みやを、迎えに行こう？」



・みんなのクリスマス
　師走も押し迫ったクリスマス（いやそりゃクリスマスは毎年その時期だろーけどさ）、それにかこつけて六条屋敷におしかけるつぐみ寮生一同。ところがやっぱり宮穂は病気を理由に顔を出さない。

　奈「なんちゃら患い…ってやつでしょ。そりゃ、伝染られたら色んな意味で困るだろうね〜」

　いやあの会長、誰が上手いこと（ｒｙ

　海己製のパーティ料理を目の前にしても宮穂の心は揺れな…いや、揺れてるんだけどね、けどね…

　宮「みんなで食べなくちゃ、おいしいわけないじゃないですかぁっ」

　あ〜〜〜〜〜もぉっ！！
　なんでそこまで分かってながらあんたって娘はーっ！！
　もどかしなぁこんちくしょうっ！

　宮「海己先輩に…ありがとうって、言いたい…静ちゃんと、美味しいね、って、言いたい…」
　宮「凛奈先輩の食べっぷりを、みんなで笑いたい…沙衣里先生の大人げなさを、みんなで笑いたい…」
　宮「奈緒子先輩にいじられて、みんなに笑われたい…そして、そして…」
　宮「あの人に…叱られたい。いじめられたいっ。どんくさいどんくさいって、すっごく優しい目で、こつんって、やられたいです…っ」

　今こそあのにくいあんちくしょうの出番だ。
　例え夏休みのバイト代で本土の高級風呂場に通っていても、バイト中に知り合った女子大生のねーちゃんとねんごろになっていても、決めるときは決める（…よな？）我らがヒーロー、星野航の登場だッ！！

　いろんなしがらみと誤解と勘違いと、どんくさいくせに意外と頑固でその分一途な宮穂の思いこみに、航の言う「滅茶苦茶で詐欺まがいの論法」であるところの、「次の夏休み」がヒビを入れる。

　宮「ちっとも迎えに来なかったくせに！二月もわたしを放っておいたくせにぃっ！」

　しかし宮穂の痛烈な一言。そりゃ理由があったとしても、「恋人」にそ〜ゆ〜風にされたら怒りもするわな。
　ただし、その「理由」に、更に理由があった場合は…？

　高見塚祭の時の、宮穂も忘れていた賭け。
　宮穂の祖父が書き残したもの全てを集めるという、航が宮穂にも黙ったまま繰り広げていた戦いの、その結果は残り一つで未だ果たせず。
　だから、航のは命令ではなくて、この先の、次の夏休みも一緒に過ごそうという提案。
　その奸計に、航を罵り…むしろ惚気？ながら求めて嵌る宮穂。

　そしてお嬢様の救出成功…とはいかなかった。

　えーと、ミスタ滝村。貴方が有能な執事というのは認めるが、この状況で止めたらど〜見ても悪役確定なのだが。
　しかしそれでも「家」のためにお嬢様の意志に反してでも行動するのが有能たる証しか。そして、航の存在を「家」のためにならないと判断する…即ち、「お嬢様に近づく不逞の輩」と判断したことを意味する。宮穂が島を離れても、航のことを諦めないだろう、と判断したことを意味する。
　そのミスタ滝村の態度に多少身がすくんだ航の言葉は…

　航「だ〜いじょうぶだって♪愛があれば、なんとかなるから」

　…ま、基本的には呑気な話だもんな。



・みんなの大晦日
　キライな割に名前は全部知ってるのね、おせち料理の。
　しかしま〜、一年経っても騙されたまんまな宮穂がカワイ…ﾔｯﾊﾟﾁｮｯﾄｱﾀﾏﾕﾙｸｶﾝｼﾞﾙ

　ところで、足手まといな宮穂をおせち料理観賞に追いやって一人男子寮の掃除をしていた航の発見したもの…最後まで見つからなかった校内新聞の第２２号。
　これで、六条紀一郎パーフェクトコレクションの完成。
　これで…

　航「こら人の話を聞け生涯奴隷！お前、来年から身も心も俺のものなんだぞ？わかってんのかよ！？」

　遠回しなぷろぽぉずに聞こえるのは私だけでしょうか…？



・永遠の奴隷−エピローグ
　ちょっとまてぇぇぇぇぇっ！！感動のエピローグのサブタイがそれかよっ！！

　…ま、それはさておき。

　５年後、宮穂は南栄生島へ帰ってきた。
　その間、周囲から散々反対されてきた航との仲を、そりゃもう頑固に一途に、図々しくも屋敷の隣に越してきた航と一緒に諦めず、今では二人の間を阻むのはミスタ滝村ただ一人という状況に。

　「夏休み」を過ごし、「次の夏休み」を迎えた航と宮穂の再会の場所は、やっぱりつぐみ寮以外にあり得ないのであって。
　そしてここから始まる夏休みを。





　ってなわけで、今回も比較的オーソドックスながら後味の良いエンディング。
　それにしても海己のエピローグの時もそうだったが、エンディングからエピローグまでの間に問題を残しているよねぇ…。
　普通ならこの部分だけで話作れそーなネタが込められておるんだけども、あっさり流している…というか、「普通に考えればこっちの方が困難だろう」って箇所を、確かに困難ではあっただろうけれども「乗り越えた過去」としている分、エピローグに厚みは増す感じがする。しかも、本編部分から連続している困難な分だけ余計に。

　この傾向が先も続くのかどーかはさておくとして…次は静ね、静。
　OPの登場順にクリアしていきまっさ。

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